『幸笑みらい』代表質問        (中村美奈子)

2024年06月19日

R6年6月定例会
1 市長選について

(1) 投票率結果と対策について
(2) 他候補の得票数をどう捉えているかについて
2 施政方針・所信表明について
(1) 「人口自然増への挑戦」における具体的な事業計画と財源確保について
(2) 持続可能な自治体であるための施策と今後の財政について
3 市民参画について
(1) 市民が求めている広聴事業の充実について
(2) 市民が積極的に関わる協働のまちづくりの効果と課題について

△中村美奈子議員 

○議長(丸山正昭議員) 

 次に、幸笑みらい、代表、中村美奈子議員の質問を許します。

 中村美奈子議員。

     〔幸笑みらい 代表者 中村美奈子議員 質問席〕

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 幸笑みらい代表の中村美奈子です。

 先週、私は定例会初日の即決の議員発議として、市民の方々から強く背中を押されて、国へ、「政治とカネ」に対する国民の政治不信から信頼回復を求める意見書を提出いたしました。

 実行性と透明性を図る改正を強く望むわけですけれども、透明性はもちろん、信頼あってこその政治ということを前置きいたしまして、本日2度目の代表質問に臨みたいと思います。よろしくお願いいたします。

 会派幸笑みらいは、誰もが幸せを実感し、笑って生きられる未来をつくるをモットーに、本日も与党、野党ということではなく、市長の政策におきましては、市民目線に立って質問いたします。

 それでは、質問いたします。

 件名1、市長選について。

 要旨(1)投票率結果と対策について。

 今年4月の市長選でありますが、投票率は54.05%で、前回8年前と比べて約10%ほど低下しています。この投票率をどう捉えているか、また、投票率低下についての質問は、今まで多くの議員が質問や提案をする中で答弁もいただいてきました。結局のところ、なかなか投票率の回復の解決には至っていないこともはっきりしました。

 今回、女性新人候補者と一騎打ちとなり、市民の関心も高まるかと予想いたしましたが、残念ながら投票率は伸びませんでした。

 投票率対策に何が必要とお考えか伺います。

 要旨(2)他候補者の得票数をどう捉えているかについて。

 今回の代表質問で、会派の全員が市長からぜひともお聞きしたいという質問でありました。投票総数1万8,527票、市長の得票数が1万279票、新人候補者8,145票、市長はこの数字をどう捉えているでしょうか。

 以上、件名1の質問を終わります。

○議長(丸山正昭議員) 

 ただいまの質問に対し、答弁を求めます。

 市長。

     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕

◎市長(小泉俊博君) 

 幸笑みらい、中村美奈子議員の質問に対して答弁をいたします。

 件名1、市長選について。

 要旨(1)投票率結果と対策について答弁をいたします。

 今回の市長選挙は、投票率は54.05%、前回投開票が行われた8年前の平成28年は63.97%であり、その差は9.92%、約10%の投票率が下がりました。

 一般論として、選挙による投票は民主主義社会の基本的な要素であり、市民が政治的な意思決定に参加する権利を実現する手段であります。投票によって政治家や政党の選択肢を検討し、自らの理念やよいと思える政策を掲げる候補者や政党を選ぶことができます。

 投票は個人の意見や意思を表明する機会ですが、棄権するということも意思の表われであると考えます。そこには政治に関心が無い、自分事ではないなど、様々な要因があると思われます。その一方で、投票しないということは権利を行使しないということ、すなわち、他の有権者に判断を委ねるということにもなります。有権者の皆さんにはこのこともよく理解していただきたいと思います。

 これまでも、選挙管理委員会が中心となり、市民の投票行動について、投票に行き意思を示すという方を増やすべく、様々な選挙啓発を進めてきていただきました。

 投票率の低下に対する対策といたしましては、今回の市長選のみならず、市議会議員選挙も同様に、政治や行政、議会に関心を持っていただくことや、政治に参加していただくという取組がこれまで以上に必要であると考えます。

 若年層へのアプローチはもとより、働き盛り、子育て世代、高齢者の世代に対し、どのような手だてを講じれば政治や行政、議会に関心を持っていただけるのか、議員の皆様と議論し、連携しながらそれぞれの分野において、それぞれができること、やるべきことを考え、進めていく必要があると考えております。

 次に、要旨(2)他候補の得票数をどう捉えているかについて答弁をいたします。

 4年前の市長選挙は無投票であったこと、また、新型コロナウイルス感染拡大があったため、私の1期目の市長任期4年間の実績や本市の状況、課題等について可能な限り市民の皆様とお会いし、直接声をお聞きすることを心がけてはいましたが、対面形式で話をする機会を十分に取れなかったという感じはあります。

 その面におきましては、今回の選挙戦を通じて、可能な限り多くの方々と膝を突き合わせて話をし、私の2期8年で実施してきた事業の成果、本市の現状、課題、今後の展望などを説明し、また、市民の皆様のご意見をお聞きし、本市の未来について語り合う機会を得られたことは、私にとって大きな財産となりました。

 今回の選挙では、相手候補が掲げた政策、また、得票数などについて様々なご意見や評価があろうかと思いますが、今回の選挙の結果は、大きくは人口の大幅な社会増への転換や、まちづくり、市民福祉の向上といったこれまで2期8年の実績が評価されたものと認識しておりますし、何よりこの8年間で生まれた本市の活気や元気といったよい流れ、その勢いを止めてはならないという判断が市民の皆様によってされたものと受け止めております。

 また、こうした実績は決して私1人の力で成し遂げたものではなく、市民の皆様をはじめ、各種団体、企業など、小諸をもっとよくしたいと願う多くの皆様、お一人お一人の努力があってなし得たもので、私が考えるシビックプライド、市民一人一人が小諸を知り、愛し、誇りに思い、愛する小諸のために行動するということを大切にしながら、今後も市政経営に臨んでまいりたいと考えております。

 3期目の市政経営に当たっては、本定例会でお示ししております所信表明で申し述べたとおりでありますが、今後も多くの皆様のご意見を伺い、施策に反映してまいりたいと考えております。

 いずれにしましても、市長とは全ての小諸市民の代表でありますので、今後も市民福祉の向上、本市の発展のため、真摯に、そして誠実に市長の務めを果たしてまいりたいと考えているところであります。

 件名1につきましては、本席から以上でございます。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 件名1についてご答弁いただきました。

 それでは、順次再質問をさせていただきます。

 要旨(1)の投票率結果と対策についてですが、私はこの対策大きく分けて2つあると考えます。

 1つは、制度や仕組みを変えるという改革、もう一つは、関心を高める取組、市民の意識、その高める、その意識を変えていく改革、対策、そちらが非常に大事だと考えます。

 1つ目の制度や仕組みを変えるという対策におきましは、今回も高齢者の方々が投票所に行かれなかったと、送迎サービス、送迎バスを出してほしいという声がありました。その点についてお聞きしたいんですが、高齢者の方々に、投票前に、事前に交通手段が無い方、免許返納してもらって送ってもらえない方、そういう方のために情報を聴取して、送迎サービスができないかと考えるんです。

 民生委員さんとか、区長さんとか、聴取できる方々の情報を集めたり、市民の皆さんからご提案いただいたんですけれども、投票用紙に返信はがきをつけて、その高齢者の方々には送迎が欲しいか、要らないか、そんなことを市に戻して、それで市が把握して、送り迎えということはできないかということを強く言われたんですけれども、この辺についてはいかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 選挙管理委員会委員長。

◎選挙管理委員会委員長(齋藤みどり君) 

 以前の代表質問でもお答えいたしましたが、市民への個別の対応はできないと考えております。

 また、移動期日前投票所を8か所で実施し、187名の実績がありました。

 今年度初めだったため、高校での実施はやめ、南城森の保育園と株式会社小諸村田製作所で試験的に実施してみました。こもろ愛のりくんを利用できる方にはぜひ市役所で実施している期日前投票所をご利用していただきたいと思います。公共交通の利用や地域コミュニティーによる支援も期待するところです。

 今後も移動期日前投票所の設置を継続していきます。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 市民の皆さんは投票に行きたいんです。行きたいんだけれども、行けないんです。そういうときに市が考えてくれる、それは当たり前のことだと私は思います。

 投票に行きたい人をサポートする仕組み、区であったりボランティアであったり、そういう仕組みは何か考えられないんでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 事務局長。

◎選挙管理委員会事務局長(高橋美穂君) 

 基本的に今まで、選挙の統廃合をさせていただいたときに、無料の送迎の車を走らせていた時期がありました。そのときも乗ってこられる方、以前の投票所から新しい投票所への送迎を10年間させていただいた経過があるんですが、乗る方が少なくなってきたというところで、移動期日前投票所というのを4年から始めさせていただいています。

 なので、その代わりというところになりますと、期待するところは、コミュニティーのバスを使ったり、地域のコミュニティーを使っていくというところが一番だったと思っております。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 その点は理解しましたが、投票日の日曜日ということなので、愛のりくんの使用も非常に難しいのかなと思うんですけれども、日曜日、1日、4年に1回1日だけ、市民のために愛のりくんを使うということもひとつ視野に入れていただきたいと強く思います。

 もう一つの関心を高める取組として市民の意識を変えるという対策でございますが、まず、若い世代、10代から40代までの投票率はどうだったのか教えてください。

○議長(丸山正昭議員) 

 委員長。

◎選挙管理委員会委員長(齋藤みどり君) 

 市長選における投票率は、全体で54.05%です。年代別の投票率は、10代で27.34%、20代では26.18%、30代では41.42%、40代では49.06%となります。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 10代が27.34%、20代26.18%、この辺が、やはり若年層のところが非常に低いことが、今、選挙管理委員長からお話しあったように分かりました。

 それで、市民の方から、「若い世代に魅力的な政策提案がなかったんじゃないか」、「少なかったんじゃないか」、そんな声がありました。市長、いかがですか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 昨年度、「市長と語ろう!まちづくり懇談会」各地で開催する中で、「若者が暮らしたくなるまちづくり」、また、「子どもを産み育てやすいまちづくり」、「若者が出会いつながるまちづくり」と題して、若い世代を対象に意見を伺ってまいりました。

 また、高校生からは、小諸未来義塾の活動の一環として、市政に対する意見も伺っております。それらをいただいた意見を踏まえて、若者の考え方やニーズに目を向けて政策の中に取り入れてきた、そういうつもりであります。

 若い世代が活躍できる街は魅力的な街であると考えます。今後も引き続き、若い世代からも意見を伺える、そんな機会をつくってまいりたいと考えているところであります。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 そういうつながりを若者たちと市長はされてきたと、その方々が全体の中で26%という数字なんですが、投票に行かなかった方々、そしてつながっていない方への若年層への対策なんていうことは考えておりますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 この仕組みが必ずしもそうだということではないんですが、一部では、例えば、市内を離れて大学、専門学校等に進学して、ここに住民票あるんだけれども、実際には都会にいるという方も一定数はあると思っています。そういうのもひとつ投票率が上がらない、10代、20代の方々が上がらない一つの要因かなと思っています。

 今の質問に対しての答えでありますけれども、ひとつのやり方とすれば、SNS等を通じて情報発信を日々行っていくことによって、政治的な関心、市政に対する関心、また意見を聴取するという部分を日頃から心がけて、もうこれは8年前からも行っておりますし、CTKさんの開票速報の録画等を見させてもらいましたけれども、若い人たちが少なくても、投票率は低かったんですけれども、私に対して投票数がある程度占めていたという部分でいえば、やはりそういう日頃からのSNS等の情報発信というのが一定程度効果はあったのかと私は思っています。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 私も、SNSを活用した市民の意識調査やアンケートなど小まめにやっていただいて、政策に打ち出していただくなんていうこともとってもいいかなと思ったんですが、いずれにしろ、仕組みを変える対策、そして市民の意識を変える対策を2本柱にして考えていかなければ、投票率は下がり続けるだろうなと思いましたので、知恵を絞っていただきたく、強く要望いたします。

 それでは、要旨(2)の再質問まいります。他候補の得票数をどう捉えているかについてですが、先ほどご答弁ありました、評価されたものという市長のご答弁ありましたが、投票数から考えた投票割合は55%でした。全有権者3万4,278票を分母にすると、その割合は約30%にとどまります。このような結果からはどう捉えますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 対比をしている8年前の私が初当選したときの立候補者数は5人いました。63.何%という。そうやって考えていくと、そのときも私三十何%だったということもありますし、今回一騎打ちで、一騎打ちなんだけれども、有権者の数からすれば今のご指摘のとおり30%ということなんですけれども、これは様々な捉え方があるのかなと思っているところであります。

 一騎打ちで、もうちょっと政策論争ができれば、有権者の皆さんの関心も高まったかもしれませんけれども、イメージ選挙、あまり相手の候補の方のことを言う気はありませんけれども、イメージ選挙となってしまった部分も少なからずあったのかなという部分も私は感じますし、あとは一騎打ちの選挙って、どうしても一定数は現職でないところへ傾きがちという、そういうあやというんですかね、そういうのもありますので、いろいろ語り出せば切りは無いんですが、先ほど総括答弁でお話をしたとおり、様々な評価、それぞれに対して、私に対しても相手候補に対してもあるでしょうから、それをそれぞれ受け止めて、今後活動していくということだと思っています。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 それでは、今、政策のことを市長おっしゃったので、別の観点からお聞きしたいと思うんですけれども、他候補の得票数8,145票は非常に重いです。市民が投票した理由でもある候補者の主張や政策について少々お考えを伺います。

 「本来の政治とは市民と向き合ってこそ」、他候補者はおっしゃっていました。市民が主役だというこれについては。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 これまでも、私は、もう8年前から常に市民と向き合ってやってきた自負はあります。8,000票取られたから私のほうが、向き合っていないとかって、そういう議論にはならないと思っています。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 市の女性職員の積極的な幹部登用についてはいかがですか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 これもこの議場で、過去にも申し述べてきているところでありますけれども、やはり女性幹部職員になるためには、これ、男性女性問わずなんですけれども、やはりそれなりのキャリアを積んでこなければ、ある日突然女性だから幹部職員ですという、そういうことにはならないと思っています。この8年間、私がこの小諸市政を担うようになってから、大分、この男女の比率というのも変わってきていますし、その中身についてもかなり以前と違ってきていると思います。

 時間があればお話をさせていただきますが、どうされるかはまた判断ください。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 男女の関係無いということで、自己実現するためには本人の努力だということはすごく一緒の思いです。

 給食費の無償化なんですが、これは市長が前から反対の思い、食は人間をつくる、地産地消、自校給食という質のよいものということをおっしゃっておりまして、子どもの愛情そのものということがその給食にかかっている、その思いは私も一緒です。何か付け加えることはありますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 この間も、学校の給食費の無償化の記事がありました。全国で今、小中学校、3割の自治体がこの無償化実施しているということですが、いろんな政党の方々もおっしゃっていますが、これを国のほうでやった場合には、文部科学省が1年間に使う予算の1割、5,000億円が必要だということで、とてもじゃないけれども、難しいということでありました。

 もちろん、それを実施している自治体はかなり苦労されてやっているわけでありますけれども、小諸市においては200億の予算規模だから2億ぐらい使ってできるんじゃないかという単純な議論ではなくて、財政的な裏づけ、もうちょっと必要だという部分で、これがなかなか難しいということで私は申し上げてきましたし、それから、何よりも月額5,000円、また6,000円という小中学校の負担をいただいている各家庭において、もう実際にこれが厳しい、支払うことが厳しいと言われている生活保護、また生活困窮されている家庭には、もう実質無償化は果たしておりますので、払える家庭においては払っていただいて、その予算を別のところに回したい、そういう思いを訴えてきました。

 ですので、この学校給食費の無償化については、一定程度、相手候補にそれがいいという支持の下流れた部分もありますけれども、財政的な根拠をしっかり向こうも示されなかったという部分で、一定程度にとどまったのかなと私は思っています。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 コンパクトシティに対する中心市街地と郊外の格差をおっしゃっておりました。そして交通手段のこと、そちらもどうお考えですか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 先ほどの南の風、清水喜久男議員の答弁でもお話をさせていただきましたが、コンパクトシティによって、この中心市街地にある程度まとまったお金を投資したという部分は、それは事実としてあります。じゃ、校外に一切何もしていなかったのかというとそういうことじゃなくて、農業関係の農道を整備したりとか、それから、様々な道路整備を十分とは言えないまでもやっていますし、やはり見え方というか、それが、一般的にどうしても箱物が中心というか、目立つような形の投資がどうしても中心市街地に行われているがゆえに、中村美奈子議員がおっしゃるような格差というような表現になってしまうのかな、そういう捉えられ方をしているのかなと思っているところであります。

 いずれにしても、少なくともコンパクトシティ政策においては、100億円以上のお金を中心市街地に投資をしてきたという部分は間違いない事実でありますので、今後は少し、これまでも意識はしてきてはいるんですが、郊外においてもやはり目に見えるような形で、できる限りまた、格差是正ということは格差を認めることと一緒になりますので、あえてそういう表現はしませんが、周りの郊外の皆さんも理解をいただけるような形でまた投入をしていければと思っているところであります。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 今までの答弁で、小泉市長は市民としっかりと向き合って、意見もお聞きしながら、政策については見直しや、また新たな政策も打ち出す、そのような広い幅をお持ちであるという解釈でよろしいでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 はい、そうですと言うと何か出来レースみたいな話になって、そういうふうに捉える方もいらっしゃるかと思いますので、それは中村美奈子議員の評価ということで承っておきたいと思います。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 トップは非常に孤独です。でも本当の孤独にならないように、本当に市長も痛いことを言ってくれる方を大切にして、市政運営、市民の声をしっかり聞いていただきたい、お願いします。

 それでは、次の質問まいります。

 件名2、施政方針・所信表明について。

 要旨(1)「人口自然増への挑戦」における具体的な事業計画と財源確保について。

 市長の施政方針や所信表明にもあります人口の自然増への挑戦として、「若者が幸せに暮らせるまち」、「子育てが楽しいまち」、「女性・子どもを尊重し大切にするまち」という3項目があります。この3項目に向けて具体的にどのような事業に反映させ、挑戦していくのか伺います。また、財政的な制限がある中で、実現に向けて財源確保をどのようにお考えか伺います。

 続いて、要旨(2)の質問です。持続可能な自治体であるための施策と今後の財政について。

 以前から話題になっている、消滅自治体という言葉があります。自治体に焦りと不安を感じさせる言葉ですが、同時に消滅しないように市民が一丸となって取り組むチャンスでもあり、小諸市は持続可能な自治体として、維持、発展していくためには効果的な投資を行うこと、また、市民福祉向上にあまり効果が無いものはその事業を見直して、削ることも考えていかなければなりません。この点に対して市長の見解をお伺いします。

 以上、件名2の質問を終わります。

○議長(丸山正昭議員) 

 答弁を求めます。

 市長。

     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕

◎市長(小泉俊博君) 

 件名2、施政方針・所信表明について。

 要旨(1)「人口自然増への挑戦」における具体的な事業計画と財源確保について答弁をいたします。

 私は今回の市長選挙を通じ、一貫して、今後も選ばれるまちとなること、そして人口の自然増へ挑戦することを市民の皆様に申し上げてまいりました。

 先ほども清水喜久男議員のところでお話をしましたが、これは言うは簡単ですが、決して容易でないことは承知をしており、実現するには並々ならぬ覚悟と決意が必要だとも考えています。

 所信表明の中で、時代とともに変化する若者の考え方やニーズに目を向け、一人一人が自分らしい生き方や、働き方が選択できるようにすることなど、幾つかの施策を挙げ、全世代参加の地域づくりと、時代とともに変わる考え方やニーズに対し、継続性のある次世代を見据えた組織づくりを進めることなどが必要と申し述べさせていただきました。

 個別具体的な事業計画については検討中の部分もありますが、今後の取組としましては、妊娠、出産、子育てについての情報提供や、プレコンセプションケアの普及による将来の妊娠、出産に向けた支援を進めるとともに、4月に設置されたこども家庭センターを中心に、市役所組織横断的な子育て支援体制の強化を図り、若い世代にとって安心して子どもを産み、育てられ、子育てに対する不安が払拭できるような、そんな子育てに優しいまちづくりの体制構築を図ってまいりたいと考えております。

 その際、必要となる財源につきましては、厳しい財政状況の中でありますので、国や県の補助メニューを視野に入れつつ、民間の活力もお借りしながら、限られた予算の中で最大の効果を上げることを目標に取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、要旨(2)持続可能な自治体であるための施策と今後の財政について答弁をいたします。

 人口を維持し、持続可能なまちであるために、移住・定住施策は大変重要であると考えております。数ある市町村の中から小諸市を選び、移り住んでいただくためには、小諸市が選ばれるまちにならなければなりません。そのためのシティプロモーションは非常に重要な施策であると考えております。

 その中でも、小諸市の情報を市内外に発信することは、人口の社会増を図るとともに、自然増へ向けた施策のひとつと捉えております。行政が行う情報発信には限りがありますので、マスコミの皆さんにいかに取り上げていただくかを念頭に、話題性や面白みを重視し、取り組んでいただくとともに、若い世代を中心にSNS等で話題が拡散され、多くの人の目に留まり、興味を持っていただけるような情報発信に努めてまいりたいと考えています。

 健全財政を維持するための手段として、現在作成中の第12次基本計画では、施策の実現性や実行性をより一層確保するため、次年度予算とのひもづけのみではなく、向こう3年間の財政見通しを精緻にしつつ、実施計画と併せて運用していきます。そうすることにより、施策に対する予算的な裏付けを付与し、複数年度予算の視点を持たせることで、柔軟な予算執行と、計画期間中での改善がより有効に機能するようにし、実施すべき事業を確実に実施し、基本計画の目標達成を促進することができると考えております。また、それに即した行政マネジメントシステムの運用を再構築するとともに、持続可能な自治体であるための新たな予算編成手法の確立に取り組んでまいります。

 公共施設マネジメントにおいては、学校再編整備に伴う跡地活用等も含め、住民とのコミュニケーションと合意形成を図ることを基本に、住民サービスに必要な機能の集約化、複合化、多機能化を進めながら、公共施設の総量削減に取り組んでまいります。

 健全財政運営には歳出のコントロールは欠かせませんが、それだけではなく、市税をはじめ、ふるさと納税やクラウドファンディングによる寄附金等の自主財源の確保など、歳入を増やすためのアプローチにも積極的に取り組んでまいります。

 件名2について、本席から以上でございます。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 件名2について、順次再質問させていただきます。

 人口の自然増への挑戦、先ほど市長のほうからご答弁いただきました。一番のターゲットは若者たち、子育て世代です。その方々との意見交換、情報収集などはどのような手法でやられておりますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 令和4年度までは、コロナ禍の影響で対面式による広聴事業がなかなかできない状況でしたけれども、昨年度になってようやく実施することができまして、今年度策定しています小諸市総合計画第12次基本計画の素案策定に向けて、若者たちを対象に、「若者が出会いつながるまちづくり」、「子どもを産み育てやすいまちづくり」、「若者が暮らしたくなるまちづくり」の3つのテーマで、87名の方に参加いただきまして、市内で開催するイベントの方式や、生活に直結する住環境などについても、もっとこうあってほしいという意見をいただくなど、率直な意見交換ができたと感じております。

 このほか、青年会議所、また商工会議所の青年部、農業青年クラブやこもろ観光局の次世代ワーキンググループなどの会合に懇談会としてお招きいただくことも多く、様々な場面で若者たちと意見交換を行ってきているところであります。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 随所で若者たちと意見交換をしているということで、これからもよろしくお願いします。

 そして、また出生率を上げるために、まずは定住して子どもを産み育てるための環境が非常に大事だと思いますが、婚活から始まって、出産、保育、教育、食育など、小諸市独自の何か手厚い支援体制というのは考えていますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 まず、思い浮かぶのは、先ほど市長選挙のところで出てきた、給食費の無償化というところで出てきた話題ですけれども、小諸市独自の自校給食、これは他の自治体の関係者、またPTAの、子どもを持っている世代の皆様にお話をしますと、非常に羨ましがられる、そんな状況です。

 自校給食だけでもすごいところへきて、やはり残食が非常に少ないという中で、地産地消の安心・安全な地元の食材を使っている、また、調理員の方が一生懸命、誠心誠意子どもたちにおいしい給食をということで、手を決して抜かないで、子どもたちが食べやすいような、包丁ひとつ余計に入れてくださったりとか、また、献立も各学校ごとにできるような形で、栄養士の皆さん、小諸市が単費で4人雇用したりという形を取ったりというのが、やはり必要な方にはお金を配るということも必要かもしれませんが、全ての子どもたちに平等にという部分でいうと、この自校式の学校給食というのは小諸市の誇るべき子育ての一番の目玉になるんではないかなと思っているところであります。

 あと、今回の政策で申し上げた部分で申し上げると、これは実は8年前からももう言ってきているところではありますけれども、低学年の国語教育の充実という部分で、子どもたちに読み聞かせをする、そんな環境づくりというのも大きな子育ての環境づくりとしては、小諸市独自のものに今後さらに力を入れていくことによってできるんではないかなと思っています。

 何でこの話をするかというと、やはり国語が小さい頃から身につくことによって、全ての考える、またコミュニケーションを取る言語が国語ということの中で、非常にその方の基礎学力を高め、豊かな人生を送る基礎になるがゆえに、このまちで子どもたちを育てることが何よりもそういう基礎学力を身につけられるまちになるというような、そういう形の施策に発展していけば、小諸市独自のものになるんではないかなと思っているところであります。

 その他、いろいろありますが、時間の関係もありますので、この程度にしておきたいと思います。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 いろいろあるということで、特化したものをぜひ、小諸市の独自として打ち出していただきたいと思います。

 挑戦という言葉から市長の覚悟が感じられる公約でございますが、予算的には厳しいという状況もありますが、重点的な配分をなされて、大胆な財源活用というのも非常に必要なことだと思うんですが、いかがですか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 先ほどもちょっと触れたんですけれども、給食費の無償化、すみません、私がこだわっているような感じに捉えられるかもしれませんが、そこに例えばつぎ込むよりかも、もっと、今、中村美奈子議員がおっしゃったように、小諸市の特徴的なこの子育てができる環境づくりというところに投資をするという部分でいうと、今、おっしゃっていただいたように、大胆にそういう財源をしっかり確保しながら、これもただ民間の力も借りながら、ぜひやっていければなと思っているところであります。ありがとうございます。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 民間の力もぜひお借りして、市長が市民のリーダーですので、決断を期待します。

 要旨(2)のほうへまいります。持続可能な自治体であるための施策と今後の財政についての順次再質問をさせていただきます。

 この件に関しましては、安定した自主財源として考える小諸ブランド、いつも私は質問させていただいているんですけれども、ヒット商品の確立なんていうのは非常に小諸市にとっていいかなと思うんです。農産物や高価なワイン、ウイスキーなどの嗜好品もすごく大事なんですが、さらに大衆向けのブランドの確立、そして、小諸市に行ったら必ずこれを購入したいと思うようなヒット商品の開発の進捗状況をお聞きしたいんですが、これはどうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 産業振興部長。

◎産業振興部長(金井圭二君) 

 前回の質問でも私お答えしたと思うんですが、まず、民間の皆様の発想で商品を開発していただき、それが定着することによって小諸のお土産というような形になるのかなと思います。行政が主導して、こういったもの作ったんでどうですかというものだと、とかくうまくいかないということはありますので、民間の皆さんの発想をということですが、例えば、今年度に入ってから、大手門公園の横にオープンしましたスイーツカフェではお土産品を中心に売っていらっしゃったりしますので、ああいった商品が消費者の方に愛されて、いずれは小諸でこういうのあるよねというふうになっていくと、そういった名物ですとか、お土産品になっていくのかなと思っておりますので、そういった動きを大変期待しておりますし、また、側面からそういった応援もしていきたいなと思っています。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 自主財源につながる稼いだお金、非常に大事だと思います。やりたいことは山ほどあるんだけれども、使いたいお金もあるんだけれども、お金が無い、自由に使えるお金が無い、非常に苦しい状況だと思いますが、一層の取組期待されるわけですが、現在、移住定住者が増え、人口の社会増という喜ばしい成果が表れている小諸市です。

 小諸市を選んでくれた方々、どのような年代層で、先ほどちょっと年代層のほうはお聞きしました。男女比も分かりますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 産業振興部長。

◎産業振興部長(金井圭二君) 

 移住定住の取組については2つの側面があると思っておりまして、1つの観点は小諸市に移住をしていただいて、定住をしていただいて、就労ですとか消費を、いわゆる経済行動をしていただくということ、それから、生活を営みながら地域活動への係わりを持っていただくこと、それから、また、納税をしていただいて社会を支えていただくことというのがまず、大きな基本的な移住定住の促進の視点ということになります。

 もう一点目は、人口減少対策で先ほど来市長からも答弁させていただきましたが、小諸市の課題である出生数、あるいは生産年齢人口を増やしていくということを視点として持って、移住定住促進に取り組んでいく、こちらのほうは第12次基本計画、今、策定作業しておりますけれども、そこの大きな目標に直接結びつく視点だと思います。

 ということをお話ししながら、今、中村美奈子議員さんのご質問の中で、先ほど申し上げましたように、2022年、それから2023年ともにいわゆる転入をされた方の中で40歳未満の方が70%を超えているというのが小諸市の現状でございます。こういった点を捉えて、これをなるべく維持していきたいと考えておりますし、それがいずれは自然増につながっていくのではないのかなと思っています。

 先ほどの女性の率ですが、今、手元で計算ができませんが、およそ70%の40歳未満の方がいる中の約半数が女性ということになりますので、先ほどの女性の定着が出生数の増加にもつながるのではないかということを想定しますと、今のところいい傾向で移住定住が進んでいるので、この状態を維持していきたいと思っております。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 今のご答弁お聞きして安心しました。働き盛りの方々がたくさんいらっしゃって、そしてまた子どもを産み育てる年代層が増えているということで、人口の自然増、そして定住者の増加につながり、固定資産税が入り、自主財源がアップしていけば非常にありがたい小諸市なんですが、子育てや教育にまた新たな財源として予算化できる、そんな考えもありますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 財政課長。

◎財政課長(佐藤雅雪君) 

 人口の自然増に係わってくる事業というのは非常に幅広くございまして、その中でも特に子育てとか、教育とか、保健福祉といった部分にはこれまでも中心的に予算を配分をしてきているところです。

 今年度の当初予算におきましては、そういった中で、特に喫緊の課題となっております不足する保育士確保という部分について、正規の職員の増員、それから会計年度任用の保育士の処遇改善という部分に、保育所の人件費として前年度から1億円増やした5億4,400万円という予算を、手厚く配分をしているところです。

 そういった形で子育てしやすい環境づくりという部分については、財源のほうも今回配分をさせていただいているというような状況です。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 ちょっと別の観点から質問いたします。

 財政運営において委託費が増加しています。小諸市全体予算の何%を占めているでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 財政課長。

◎財政課長(佐藤雅雪君) 

 委託の業務に関しましては、施設の運営だったり保守点検、それから電算システムの構築だったり改修、またあるいは様々な設計、測量、各種事業の委託など、非常に多種多様なものがあります。

 一般会計の委託料で言いますと、令和5年度の決算の見込みの中では合計で23億円ほどになります。これは歳出総額の大体12%くらいになります。

 また、令和4年度におきましては、26億円ほどでございました。これはその当時の歳出総額の14%ぐらいということになります。この予算につきましては、令和4年度は国のコロナ関連とか、物価高騰対応の業務委託という部分が多かったというのが理由になっています。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 13%、14%ということでお聞きしました。

 委託先の選定についてですが、市民に大変見えづらいんです。透明性が無いわけですが、公平、公正に選定されているかを心配する市民の声があります。その中で、一部業者に偏った発注などはないか、また費用対効果や計画目標の成果などから考えて、委託費を削ったり、委託先を変更したり、見直しをきちんと行っているのか伺います。

○議長(丸山正昭議員) 

 総務部長。

◎総務部長(柳澤学君) 

 ただいまの幸笑みらいを代表しての中村美奈子議員さんの質問ですけれども、趣旨をちょっと明確にしたいと思いますので、反問権の行使を許可願いたいんですけれども、よろしいでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 はい、どうぞ。

◎総務部長(柳澤学君) 

 お許しが出ましたので、ご質問させていただきたいと思います。

 ただいまのご質問の中で、「一部の業者に発注が偏っているのではないか」というご質問がございましたけれども、今回ご通告いただいた持続可能な自治体であるための施策と今後の財政についてという、この趣旨との今回の質問と関連性というような意味で、もう少しこのご質問に至った経緯だとか、あるいはその背景だとかそういうのがあれば教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 委託費が増加している状況というのはそのとおりだと思うんですけれども、その中で市民が心配しているのは、その状況が見えない、よく分からないんですね。なので、そういう疑念を持ってしまうという捉え方ですが、いろいろ発注先も選定はきちんとなされているとは思うんですけれども、それを払拭していただくための質問です。

○議長(丸山正昭議員) 

 総務部長。

◎総務部長(柳澤学君) 

 ありがとうございました。

 市民が疑念を持たれているという、そういうご主張でということであるということなんですけれども、ということは、幸笑みらいのほうにそういう、市民の声がたくさん届いているという、ご理解でよろしいでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 幸笑みらいというよりも私に届いております。

○議長(丸山正昭議員) 

 総務部長。

◎総務部長(柳澤学君) 

 分かりました。

 すみません、代表質問だったので、それで幸笑みらいに届いているのかなと、そういうことだというふうに理解しました。

 財政課長のほうから述べさせていただきます。よろしくお願いします。

○議長(丸山正昭議員) 

 財政課長。

◎財政課長(佐藤雅雪君) 

 小諸市の発注に当たりましては、委託に限らずではありますが、今回、委託の場合につきましては、これはあくまでも地方自治体法の施行令、また市の財務規則に基づいて行っているわけですけれども、基本的に50万円の金額を超えるものについては原則競争入札を行っております。また、50万円以下のものにつきましても、基本的には2社以上の見積りによって受託する業者を決めて行っているところです。また、市内事業者で受託可能な業務につきましては、市内の事業者による入札、見積りによって発注するという部分にも心がけて行っているところです。

 それから、委託の見直しを行っているかという部分につきましては、委託の見直しにつきましては、毎年予算計上をする際に、特に継続的に委託している業務につきましては、改めてその必要性とか、内容を再検討いたしまして、必要最小限というか、必要な部分の委託をするように見直しを行っているところです。また、指定管理の委託料につきましても内容や経費等、また実績を検証しながら見直しを行うよう、いつも留意しながら進めているところです。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 理解しました。

 この持続可能な自治体であるために、個性と魅力に磨きを掛けて、そしてまた財源もしっかり、100年後も生き続けられる小諸市、私たちの家族、子どもたち、孫たちそういう世代が生きていかれるすばらしい小諸市、そしていつも笑顔で小諸市民が笑っていられる、そんなことを想像して、ぜひ信頼できる市政運営、強く要望いたします。

 それでは、次にまいります。

 件名3、市民参画についてでございます。

 要旨(1)市民が求めている公聴事業の充実について。

 私たち会派では4月に市民との意見交換会をしました。市政運営について、市民の皆さんとてもすばらしい意見をお持ちです。今後も継続し、意見をお聞きする機会をつくっていきたいわけですが、そのような機会で市民から多く聞く言葉は、「市政運営に距離を感じる」、「知らないうちに決まっていた」、「何か言ったら変わるのか」、「何も変わらない」という言葉なのです。今までの市民への政策説明や意見交換、聴取など、いわゆる広聴事業の手法をどのようにお考えか。

 要旨(2)市民が積極的に係わる協働のまちづくりの効果と課題について。

 市長が考える協働のまちづくりとは、ずばりどのような参画事業で、市民生活や福祉向上、市政の活性化にどのような効果をもたらしているのか、そして、市政運営の多くの事業を市民が自分事として取り組むための課題がありましたらお伺いします。

 以上、件名3の質問を終わります。

○議長(丸山正昭議員) 

 答弁を求めます。

 市長。

     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕

◎市長(小泉俊博君) 

 件名3、市民参画について。

 要旨(1)市民が求めている公聴事業の充実について答弁をいたします。

 本市が実施する公聴事業としましては、毎年実施をしている市民意識調査をはじめ、意見交換会、ワークショップ、パブリックコメントなど、多岐にわたります。

 本市では、平成22年4月に小諸市自治基本条例が施行されて以来、参加と協働のまちづくりの実践に取り組んでまいりましたが、これまで以上の市民参加の充実を図っていくため、これらの公聴事業の具体的な基準や留意点をまとめ、職員が市民参加手続を実践する際の指針となる「小諸市市民参加手続ガイドライン」を策定し、実施をしております。

 市職員がこのガイドラインに基づき、適切な市民参加手続を実践していくことで、自治基本条例に規定する市民がまちづくりに参加する権利と、まちづくりに関する情報を知る権利を保障し、参加と協働のまちづくりに取り組んでおります。

 また、私が実施する公聴事業としましては、団体、グループを市役所へお招きし、お茶を飲みながら気軽に意見交換を行う「市長のトークサロン」や、地域で活動している団体、グループの活動場所に直接お伺いをし、活動状況を拝見し、ご意見やご提案をお聞きする「市長がおじゃまします」を実施しているほか、市長への提案として、市政に対するご意見、ご提案を気軽に出していただくため、常時窓口、郵送、ファクス、インターネットで受け付けております。

 また、昨年度はコロナ禍が明けたため、「市長と語ろう!まちづくり懇談会」も各地区で開催をいたしました。全9回にわたり開催し、小諸市総合計画第12次基本計画の素案策定に向け、市政全般にわたるご意見を中心に意見交換を行いました。またテーマを絞ったまちづくり懇談会も3回実施をしております。

 このように、本市では様々な形で公聴事業を実施しておりますが、公聴事業を充実する上で最も大切なことは、市民の皆様から出されたご意見、ご要望を、市の政策、施策、事業に反映していくことであると考えております。

 例えば、令和4年度から、7月から10月の気温が高い時期は、生ごみと燃やすごみに限って祝日もごみの収集を行っております。これは市民意識調査で出されたご要望を市政に反映したものであります。

 今後も、市民の皆様からのご意見、ご要望を丁寧にお聞きし、可能な限り、政策、施策、事業に反映することにより、市民主体のまちづくりの実現を目指してまいります。

 次に、要旨(2)市民が積極的に係わる協働のまちづくりの効果と課題について答弁をいたします。

 小諸市では、小諸市自治基本条例にうたう市民一人一人が自治の主体であることを自覚するとともに、自らの意思と責任において主体的に行動し、互いに暮らしやすい地域社会を協働でつくることの重要性に対する理解を深め、各主体の自発的で主体的な活動を支援しております。

 これまでの間、様々な分野において、市民の皆様が積極的に係わっていただくことで多くの効果をもたらしている事業が幾つもあります。その例を申し上げると、市民団体による空き店舗活用支援や、企業者支援によるまちのにぎわい創出、まちタネ広場における市民主体の多様なイベントの実施による市民交流や異業種交流、小諸駅周辺の回遊によるにぎわい創出など、小諸の活気につながる活動や、降雪時の小型除雪機の貸出しによる除雪作業及び地域内での排雪作業や、通学路などの歩道の除雪活動や凍結防止剤の散布など、通常の生活場面における市民の皆様のボランティア活動などであります。

 一方、現在市が主体的に行っている事業の中にも、市民との協働で行うことによりさらに事業の効果を上げられるものもあると考えられます。それらの事業を効果的に行うためには、市民と市が本来どのような関係や役割分担で取り組んでいくべきなのかという点が非常に重要になってきます。その点をきちんと整理し、市民と協働で取り組む事業についてはお互いの強みを生かし、弱い部分を補うことで、よりよい事業効果が上がるよう目指してまいりたいと考えております。

 件名3については、本席から以上でございます。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 それでは、件名3について順次質問させていただきます。

 パネルのほうをご覧ください。

 先月、会派で伺いました豊島区の取組の一例をご紹介させていただきます。

 ネット社会の現代ではありますが、もちろんネットでの意見交換もありつつ、あえて手書きというアナログな人の温かみを感じる手法で区民から声を聞いておられます。特に小中学生に向けては職員の手作り便箋封筒で区内120か所に置場を設置し、子どもたちの返事をいただいている、そしてまた手作りの便箋封筒で郵送しているということです。

 これに対する質問ですけれども、市民や未来の小諸市の主役である小中学生に向けたこのような取組はいかがか。子どもの頃から市政に関心を持っていただくとてもよい取組だと感じます。市長の所信表明でもありますように「生きる力の育成として国語力の向上」ということで、市長の手で受け取って、見て、目で見てという形の取組になるかなと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 今、豊島区の例出していただきましたけれども、子どもの頃から市政に関心を持つということは、中村美奈子議員おっしゃるとおり大変大事だと思います。

 やり方、方法についてはまたいろいろご相談はさせていただくことはあるかと思いますけれども、例えば今年予定されている議会が子ども議会であったりというのもひとつのまた参画のひとつの手法だと思いますし、今あったように子どもたちが直接市長、ないしは小諸市役所に対して、また議員の皆さんに対してこういう小諸市であってほしいとか、こういう小諸市にしてほしいというような思いを届けていただけるような場面というのはまたいろんな手法を考えながらやっていければと思います。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 今までつながっていなかった方々とつながる、しかも子どもたち、そのように若い頃からつながっていると市政に対する関心が非常に高まるかなと思いますので、ぜひこのような取組を小諸市の形として進めていただきたいと思います。

 要旨(2)の再質問をさせていただきます。

 こちらもパネルのほうをご覧ください。

 こちらは、今と同じ豊島区の取組の例ですけれども、区民による事業提案制度というものです。ざっくり説明いたしますと、区民から今年度実現してほしい事業を募集します。そして選定をして区民による投票が行われ、それから投票結果が出て、予算化をし、議会で予算審議、議決を経て事業化となるという提案制度です。

 また、去年はこの豊島区提案内容は自由でしたが、今年は防災とデジタル社会の2つにテーマを絞ったとのことです。その自治体の課題、問題点を市民が一緒に考えて提案してくれる、非常にすばらしい取組をされていますが、予算上とてもいろいろあると思いますが、この制度自体の補助金は無いということで、事業を割り振られた担当課からの国や県への補助金、助成金の申請のアプローチとなるそうですが、この豊島区は去年、提案数233件中6件が事業化されたということで、市民、そしてまた街並みが非常によくなっております。今年度もご覧のように募集中でございます。

 そして、質問にまいります。

 この提案制度で驚いたことは募集や投票に係わる年代層なんです。10代から40代までの年代で60%を超えています。特に若い世代の市政参画のきっかけになるのではないか、また、小諸市の問題解決のために市民に一緒に考えてもらう、小諸版、小諸市による事業提案制度というような導入はいかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 今、出していただいた豊島区の事例というのはひとつの手法として否定するものではありませんし、小諸市もチャンスがあれば今後はそういうことももしかしたら採用するということもあるかと思います。

 こういう制度ではないですが、今、小諸市で取り組んでいる市民活動の促進事業の補助金であったりとか、長野県元気づくり支援金であったりとか、団体の活動を、また自分たちの思い描く街を実現していくための手法とすれば、今そういう形で自己実現をしていくというやり方もありますし、また行政に頼らず自分たちでできることをやっていく、そういう若者たちも今増えてきている実態があるという中で、様々な若い人たちの社会参加というか、市政に対する参画というのはあると思いますので、今後もいろいろ研究しながら、またその主体となる若者たちの意思をあまり削がないような形で、逆に行政として支援ができるような形、これは物心両面でできれば一番いいんですけれども、うまくそこら辺は現状に合わせてやれていければいいかなと思っているところであります。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 件名3、このようなパネルでご紹介させていただきました。市民とのつながり、ちょっと違う市民とのつながり、今までつながっていなかった市民とのつながりということを考えたときにいろんな方法はあると思います。ぜひ、思い切った政策をする中で、市民の意識や関心の変化が表れて、今回、件名1のほうでありました投票率のアップにもつながるんじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 そうですね、小諸で特徴的なことで言えば、例えば明確な形では出しませんでしたけれども、まちタネ広場での活動なんかも、今、若い人たちでなおかつあまりふだん会わないと言ったらその人たちに大変失礼になってしまいますけれども、ふだんあまり接触のない方々が、自らの活動を通じて街の活性化に貢献をいただくという部分では、やはりかなりの小諸市の特徴を出していただいているという部分もあります。

 いずれにしても、先ほど申し上げたとおり、こういう活動を側面で支援ができるようなそんなまちづくりをしながら、最終的には投票率にもつながっていくような形が取れればいいなと思っています。

 今、お話ししたまちタネ広場の皆さんが投票に行かないということじゃないので、そこだけはちょっと改めてお断りをしておきますけれども、多くの皆さんが主体となって自らの街をよくしようと、そういう思いが私の言うところのシビックプライドにもつながってきます。それが最終的に投票率にもつながり、この街のよさにつながれば最高だなと思っています。

○議長(丸山正昭議員) 

 中村美奈子議員。

◆幸笑みらい代表者(中村美奈子議員) 

 そうですね、市民の意識改革につながるもう一歩進んだ協働のまちづくりというのを、私としても行政と一緒に考えていきたいと思うんですが、市民は本当に市長に自分たちの声を聞いてもらいたい、そしてまた自分たちの生活、福祉を考えた市政運営に大きな期待をしております。市民のかじ取り役であります市長に、3期目はさらに市民に寄り添った形で政治を進めていただき、大いに3期目を期待して、幸笑みらいの代表質問を終わります。

○議長(丸山正昭議員) 

 以上で、幸笑みらい代表、中村美奈子議員の質問を終わります。


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